自然素材の家で暖かい家が実現

【自然素材の家を形づくる建材の種類】 自然素材の家とは、できるだけ化学物質を使用していない家、大きな加工がなされていない建材を使用した家のことです。こうした自然素材の家でよく用いられる建材として、無垢材があります。スギやマツ、ヒノキなどの日本国内で昔からよく使用されてきた木材を中心に、無加工の状態で用います。また、お部屋や一部の設備においては、キリやカエデ、タモ、ケヤキなどの木材を選択することがあります。木の種類によって、軽くて水分に強い、非常に硬いなどの特性がありますので、それぞれの良さを生かした使い方がなされるわけです。 木材に加えて、珪藻土も自然素材の家ではよく使われます。植物プランクトンが化石になった状態の原料で、壁や天井などに塗って、仕上げ材として使用されることが多いです。単に見た目が良いだけでなく、湿気を吸収してくれたり、防臭効果があったり、機能的な建材でもあります。 珪藻土に見た目が似た建材に、漆喰があります。これも壁や屋根などに塗る白い素材ですが、主原料は水酸化カルシウムとなっています。主にサンゴが化石になったものからできていて、非常に高い耐久性が特徴となっています。100年以上の耐用年数があるとも言われていて、日本では昔から住宅やお城などに使われてきました。また、耐火性が高いため、室内に使うことで家を守ることもできます。

【自然素材の効果で暖かい家に】 自然素材でできた家の特徴としては、暖かい家になるという点があります。というのも、珪藻土や無垢の木などの建材は、それ自体に蓄熱性があるからです。日光や暖房の熱を蓄えて、夜の気温が下がった時間にゆっくりと放出してくれます。そのため、心地よい暖かさを感じられ、暖かい家となるのです。 同じように、断熱性が高いのもポイントです。室内で使用した暖房の暖気を外に逃がすことなく保ってくれますので、省エネにもつながります。無垢材や珪藻土は湿度を調整する作用があって、冬には極度の乾燥状態を改善してくれます。 もう一つのポイントは、感覚的にも温かみを感じられることです。無垢材をフローリングに使用すると、素足でもヒヤッとした感覚がなく、快適に過ごせます。木の柱や梁などが室内に配置されていることで、見た目にもぬくもりを感じられてホッとできます。自然素材が与える特有の心理的な効果によっても冬の寒さに対抗することができ、家族が心地よく過ごせる憩いの場所となるに違いありません。